失われてないもの

みなさん、動揺するのはやめましょう。動揺しないようにしましょう。
われわれには失われていないもが、失ってないものが、たくさんあります。

コロナ禍で失われてないものがあるとしたら家族単位である。とりあえずここだけは残されている。家庭内感染を防ぐための方策に神経質にならざるを得ない状況ではあるが、少なくともこの単位の崩壊が大きな問題になってないことは、家族が人間の根源的本質であることを示していると言っていいかもしれない。
もちろん壊れてないものには社会的企業などの単位もある。

これらの根源には人と人との結びつきの気持ちがある。人が人に結びついていたいと思うのが人間の根源である。この当たり前のことを再確認すべきである。

われわれはこの壮絶なコロナ禍にあって失われてないもの、失ってはならないと考えているものをまず確認しながら、そこに心の基盤を置いて闘いの一歩を踏み出すべきである。

今や。コロナ禍で何が失われているかという喪失感から考え始める時間は終わった。それはあまりに大きな崩壊であって、そこから考え出すと心が折れてしまう可能性がある。まず確かにあるものを、確かにまだ存在するもの、気持ちを確認し、コロナにやられてないものを確認し、心の安定した状態からできることを考えていくべきである。

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