ZOOM

With Corona (ウィズコロナ)時代に生きて日常となっているものがZOOMである。私はテレワークを総称してZOOMと呼んでいる。私がZOOMを多用しているからである。2020年8月25日の医局会で初めて用いて成功し、翌日から毎日、用いている。毎朝の院長モーニング会議を初め、院内会議ではなるべく多くの会議に用いている。

ZOOM会議のいいところは、「とにかく院内感染を起こさない」という点である。院長室でマスクをつけずに自由に喋れる。つばが飛んでもオーケーである。同様にパソコンを持っている職員を出来るだけ多く「招待」し、ZOOMで話し合う。ZOOM機能のない職員は大会議室にソーシャルディスタンスで集まっていただき、カメラの範囲内に収まって会議をするという具合である。初めの頃はすぐそこに大会議室があるのだから、行けばいい、より良いコンタクトより良い関係が職員ととれると思ったりもしたが、今ではZOOMを手放せない。

ZOOMで話してしている出席者たちとは、その時間にその会議で濃厚接触者となることが決してない。この重要なコロナ時代にあってまずこの点を「最重要点」と考えている。

コロナは人間の最も大切な人と人との関わりを奪ったことは間違いない。人間は同じ空間に集まって、同じ空気を吸ってそこで目を合わせ、うなずき合い、会話をするのが人間なのである。それが人間が人間である最も重要なことであった。それが最も人間らしいことなのである。オリンピックも同様の考えから始まり続いてきたのである。

ZOOMではコンタクトが取りにくい、目線が合わない、冷たく感じる、等々の問題点も出てきている。これは「うなづき係を作る」、お互いに表現を大きくして反応する、体全体で合図を送る、などによって少しでも克服しようという努力がなされている。少しずつ改善されていると思う。

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