超音波診断装置

先日超音波診断装置が新しく入った。外来ベッドサイドにである。昔使っていたものと同じ機種である。すぐに患者さんに使ったが、その使いごごちの良さ、慣れ親しんだプローブの感触など、旧友に出会った感じであった。

肝、肝内の胆管や血管(門脈・動脈・静脈)、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓、膀胱、前立腺、腸管などを診ていく。超音波検査はレントゲンではないので、どんな時にも使える。外来のベッドサイドに置いておくと、すぐに診たい時に診たいところを診られる手軽さがありがたい。診断の武器が加わった。動脈、静脈の圧もリアルタイムで測定できる。穿刺画像もある。

「超音波装置は聴診器代わり」という言葉もあるが、両者の併用して身体診察の有力な味方になるのは間違いない。CT、MRIを申し込む前にさっとお腹の中を診ておこう。

プローブの1つに術中肝内穿刺用のものもあり、手術中に肝臓の表面に直接当てて門脈に穿刺し、ICGで肝区域を染め出すこともできる。

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