方丈記と東日本大震災(4)

「羽なければ、空をも飛ぶべからず。竜ならばや雲にも乗らむ。恐れのなかに恐るべかりけるはただ地震(ない)なりけりとこそ覚え侍りしか。」

「地震・雷・火事・親父」というのは既に語られなくなって久しいが、地震が最も怖いものの1位に挙げられているのは現在でもそうかもしれない。人は羽がないので空を飛んで逃げることもできないのである。

どの病院においても、災害対策委員会で教えるのは、「まず自らの命を守ること、次に患者・職員の無事を確認すること」そして「自ら考え、自ら行動すること」である。

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