名前ができて存在が生じる(老子)
疾患概念と杉の花粉症・ピロリ菌(6)

胃・十二指腸潰瘍は日本人の国民病とされていたが、原因は井戸水を飲んでピロリ菌に感染していたからということになる。日本人の胃がんも減少傾向にある。

あるものがある病気の原因である(病原体である)ことの証明は

1.ある病気の時、その病原体が存在する
2.その病気からその病原体が分離培養される
3.その病原体を与えるとその病気になる。

非常にわかりやすく簡単に言うとこうなる。コッホの3原則という。

ピロリ菌は胃炎が疑われれば血中・尿中の抗体検査で証明できる。
(他にも呼気検査、便検査、内視鏡による胃粘膜の検査でも証明可)。
治療は2種類の抗生物質と1種類の胃酸分泌抑剤の7日間の服用。
治ったことは呼気検査で確認。

となる。