「胆嚢」の超音波

腹部超音波検査で最も威力を発揮する疾患には胆石症がある。胆石は超音波検査で最も見やすいのである。先に書いたように手軽だし、放射能は浴びないし、ベットサイドですぐできるし、胆嚢炎で痛んでいるところを超音波プローブで押して圧痛があることをマーヒィ兆候(Murphy sign)というように腹部所見と診断が同時にできてしまう。

胆石は高輝度に映り、後方エコーを引くことから比較的診断が容易となる。胆嚢は肝臓にくっついてそばに存在するので、胆嚢を肝臓実質を通して見ることができ胆嚢内が見やすいのである。腸管内にはガスがあり、腸管が胆嚢の手前にあると見にくくなる。胆嚢は食事により収縮するので、しっかり診たいときには食事をしてないときに施行する。

胆嚢は肝臓で作られた胆汁をためて濃縮する袋だが、十二指腸に食べ物が入るとCCK(コレシストキニン)というホルモンが十二指腸の細胞から血中に出て胆嚢を収縮させ、胆汁を出すのである。