超音波診断装置(2)

超音波検査の使用戦略として、大きく2つある。1.スクリーニングとして腹部臓器全体を一般的にすべて診る事、それによって何か病変を見つけることと、2.目的・疾患に合わせて、疾患をターゲットとしてそこを深く探る検査をすることである。つまりスクリーニングと診断治療戦略の2つである。

スクリーニングとして診るにはCTなどで上腹部から骨盤まで撮って診てしまう方が早く客観的なデータが得られる。

しかし、「胆嚢炎、胆石をフォローしてください」などという内科からの依頼や、血液生化学検査で黄疸があるが、総胆管結石や胆管拡張があるかどうかをベットサイドで見ようと思えば、超音検査をその場でできる。胸水のたまり具合を判定して胸水を抜くこともできる。腹水や腹腔内の膿瘍についても同様である。

上記のスクリーニング、診断治療戦略的検査を十分に発揮させていきたい。膵癌の発見では尾道法(花田敬士先生)で、膵の膵管拡張・膵嚢胞を超音波で検索することによって、膵癌の早期発見の足がかりとしているのである。地域の先生方と膵のチックの仕方を統一し、膵癌の早期発見の方法として発見率を伸ばした。