東都春日部病院第1回学術集会(3)
特別講演 木村理「膵臓と外科学」

「木村の膵臓」

膵臓の機能から始めます。
膵臓の機能は大きく外分泌機能と内分泌機能に分かれます。

外分泌機能を司っているのは、膵腺房細胞です。膵腺房細胞は消化酵素を膵管内に出します。膵管は次第に太くなって、川の支流が利根川の流れになるように主膵管に合流し、Vater乳頭部から十二指腸に出て行くのです。1日1リッター以上も出されます。

中にはアミラーゼ(炭水化物分解酵素)、リパーゼ(脂肪分解酵素)、トリプシン(タンパク分解酵素)などの重要な消化酵素が含まれております。