日本外科代謝栄養学会の座長(2)
久しぶりに座長をやった。すでに名誉会員として学会参加することが多いので、最近はズームで特別発言を依頼されることが多かった。
特別発言はその演題をまとめた表を作り、最後のまとめの意見を言う。それに対し、座長の司会はそれぞれのないようにその場でディスカッションをしなくてはならないので、違った大変さがある。若い教授たちが割り当てられる役割だな、と感じる。これまで1000回以上やってきたが、抄録をよく読み、十分理解していないとディスカッションできない。
しかし面白くいい発表でも改善の余地はあるものである。ズームの発表だとディスカッションが視聴者のチャットで届けられ得ることが多く、生のやりとりではないので、それを司会者が取り上げ間に挟まってやるという本人たち同士のディスカッションで無くなるので、どうしても不活発になりやすい。司会者が場を盛り上げるために比重は重くのしかかる。ディスカッションは内容を批判するためではなくより良いしさを研究に与えたり、発表内容をよりわかりやすく解きほぐしたりする重要な時間である。
学会に備え、十分に抄録を読みこなし、当日の発表を聞き、司会としてうまくディスカッションをした・まとめた充実感は何よりのものである。東京大、神戸大、奈良医大、三重大、広島市民病院の5題だったが楽しく将来を見据えたディスカッションができたと思う。
50分のワークショップを1人で切り上げた後は汗びっしょりであった。しかし勉強になった。ZOOMでできるこの形式は、大変ありがたいことである。